断る力を身につけると人生が上手く行く。これは紛れも無い事実です。あなたは断ることができますか?苦手ですか?
私も実のところ20代のころは相当なまでに断ることが苦手な時代がありました。この短所を改善していくことで人生が大きく変化することに気づくまでに時間はかかりませんでした。
断ることが普通にできるようになると人生がとにかく楽になります。断れない状態って割をくっている感じしませんか?そういった状態からは一刻も早く脱出しましょう。
今日は断ることが苦手な方に向けて、断れない心理、断ることのメリットそして改善の秘訣についてお伝えしたいと思います。
断ることができると人生が変わる
断ることが普通にできるようになると人生が変わります。激変するといっても過言ではありません。断れないことがどれほどストレスになっているのか、断れるようになった私はとても実感しています。
断ることができるというのは、自分の人生をコントロールしている実感が得られます。逆にいうと、断れない人は自分の人生を生きていない感覚をその都度感じるのです。それは幸福度を下げてしまい、人生に悪い流れを引き寄せるスパイラルを生み出します。
断れずに引き受けたことでストレスを溜めていませんか?相手のためを思って心から尽くしたのであれば、ストレスよりも喜びが増えます。そうではないなら、あなたのその決断は本心ではないからです。
自分を偽ると人生が曇ります。この際、しっかりと原因を見つめ直し人生を変えていきましょう!
断ることが苦手な人の心理を知って短所を薄める
まず確認しておきましょう。あなたがもし断ることが苦手で、その短所をなんとかしたいと思っているとすれば、なぜそう思っているのか明確に答えてみてください。なぜ自分は断ることが苦手なのか?
少なからず、断れないことの弊害をあなたは感じている。困っているからですよね。なぜ困っているのか、明確に答えましょう。問題を明確に認識し気づくことは問題解決の第一歩です。どうぞまずなぜ困るのかを明確に答えてみてくださいね。
では続けていきましょう。
断れないことであなたの身に起きる弊害があるのかないのかをあなたは再確認したと思います。
ではその奥底に隠れている心理は何でしょうか?断ることが苦手な人の心理は単純明快です。それは「他者から嫌われたくない」という心理です。もう一つ理由があるとすれば「相手の気分を害したくない」という意識が混ざっている人もいるかもしれません。
心理学的な言葉でいうと、断わることが苦手な人は自分を大切にするという「自己肯定感が低い」傾向にもあります。普段から自己犠牲をして他者優先に強く傾いています。あなたは普段から割をくっている感覚がありませんか?それを感じるならなら自己肯定感が低い証拠です。
ではなぜあなたは嫌われたくないのか?という疑問にぶち当たりますよね?ここであなたも一緒に考えてみましょう。「なぜあなたは嫌われたくないのですか?」
自分の意見を主張して、その人から果たして本当に嫌われてしまうのか?嫌われたらあなたにはどんな不利益がありますか?それは本当ですか?人生においてそこまで不利益を被るのですか?どんなふうに?
今一度真剣に自問自答してみましょう。
賢い人ならこの時点でこの問題の「本質」に気づいてしまいます。いきなり答えを言っても良いですか?嫌なら、今一度ここから先はすぐには読まずに自問自答してみましょう。
断ることが苦手な人は概ね問題を大げさに意識してしまっている人が大半です。よく考えてみてください。「断れない」ということをあなたがもし本当に困っていて短所と思っているのなら、断れないことが今この瞬間に起きている最大の弊害です。そう思いませんか?そう思っているからこの記事を読んでいる?そういう方ならこの先も引き続き読み進めてください。
断ることであなたの人生に大きな問題が生じるなら断らなければいいだけです。相手に気を使って断ることができないとすれば、次の視点を身につけて意識を習慣化していくことが必要です。
1.課題の分離
「自分がどうするのかが自分の課題。相手がどうするのかは相手の課題」
それは相手の課題なのか自分の課題なのか?この疑問を持つことを意識していきましょう。わかりやすく説明していきます。
相手:「会社の商品をご発注してしまって。これこれこういう商品で3,000円するんだけど人助けと思って買ってくれない?」
あなた:「え、そうなの?う〜ん...」(これまた微妙な値段だな〜本音としては断りたいんだけど〜)
こういったシチュエーションがあなたの身に起きたとします。あなたは、今回はお断りしたいと思ったとして、すぐに断れますか?この場合、相手の課題と自分の課題をしっかり明確にすることが肝要です。この場合の課題とは何か?
それは今回の話を「断るかどうかを決める」のがあなたの課題。あなたに断られた相手は「断られてこの先どうするのか」それが相手の課題となります。あなたが相手の決断まで考えてしまうのは、相手の課題を奪っていることになります。
もちろん、相手の気持ちに配慮できるあなたは思慮深い人です。しかし、あなたが相手の課題を奪っているとした場合、あなたが相手の成長の邪魔をしていることになるかもしれません。それに自分が嫌われたくないからという理由で断れないとすれば、相手はそれをもし知ったらどう思うでしょうか?
私が相手の立場なら、嫌な思いをしてまで買って欲しくないと思います。断るなら断って欲しいという気持ちを持ちますね。
自分がどうするのかが自分の課題。相手がどうするのかは相手の課題。これが課題の分離(切り分け)の考え方です。決して相手を見捨てるということではありません。この話を「ふ〜ん、そうなんだ」で終わらせないようにしてください。ただ読んだだけ、知っただけで行動は変わりません。意識をし続けて習慣化にまで落とし込みましょう。
2.断って態度を変える人は...
仮にあなたが断ったとして、相手の態度や対応が悪くなるとすれば、それはあなたには相応しくない人ということが明確になります。そういった人は、決してあなたを大事には思っていない人なので距離をとりましょう。
そんな人に気を使うこと自体が馬鹿馬鹿しいですよね(^◇^;) 性格の良い人は、お断りしたところで態度は変わりませんし、付き合いも変わりません。断ることは、時に相手の本性が垣間見えるのです。
3.根本的には自己肯定感を高めること
ここまで課題の分離や相手の態度を見ることをお伝えしましたが、根本的には自分は自分、人は人です。自分を本当に大切にしている行動をとっているのか?やたらと相手の意見に忖度ばかりしてストレスを溜めているのならば、自分を大事にしているとはいえません。
心からそうしたくて相手のために行動をしているならストレスはありませんから。喜んでやっていますからね。もし相手に気を遣ってストレスを溜めているのならば、自分のあり方に問題があります。
自分のことを大切にしていくために自己を肯定していく気持ちを養うことが必要です。そのためには心理学を学び体得していくことが最も有効です。
起業・副業コンサルタント・心理カウンセラー(臨床経験3,000例以上)
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