人間、誰しもできることなら好きなことや楽しいことばかりをしていたいものです。私とてそれは同じで、何も好き好んで苦行の様なことをしたいとは思いません。
実際に我慢することは嫌いです。それが人の自然な感覚と思っています。
しかし、人間というのは残念なことに、どこまでいっても未熟な生き物とも私は思っています。だからこそ、成長や進化を求めて生きているのです。
ここでは成長したいと思うのなら、好きなことだけでは難しいというお話です。
好きなことだけ主義では成長しない
昨今、好きなことだけして生きていくことを美徳とする人も増えていると思います。私も一時期、その考えに強く賛同し邁進していました。もちろんそれを軸に生きていくことは間違いではありません。しかし自己成長を真剣に求めた時、それは少々間違っていることに気付いたことがありました。
こんなこと、真剣に考えなくても実はごく当たり前のことだったので、分かっている方にこの話をするのは些か恥ずかしい気もします。人間、好きなことだけ、楽しいことだけをするというのは、人生において必ず飽きが来ます。
もちろん、感謝の気持ちを忘れずに死生観を持ち、限られた人生を大切に思えるのであれば飽きもいくらか来ないかもしれません。しかし好きなことだけをして生きていくということには、大きな落とし穴があると私は思っています。
人生、「楽」だけではつまらない理由
人間、好きなこと、楽しいことだけでは飽きると言いました。では、その理由をお話しましょう。
人間は次の5つの感情を満たすことで幸せを感じる生き物です。
- 幸福感
- 達成感
- 躍動感
- 安心感
- 充実感
これらの感情を満たすのは好きなことだけでは難しいものです。人間には欲があることはあなたもご存知でしょう。とりわけ、このサイトを訪れたり、私の生徒さんであれば、持っているであろう欲があります。
成長欲
それが「成長欲」(せいちょうよく)です。
全ての人間ではありませんが、人には今よりもより良くなりたいという願望を持った人が多数います。今よりも良くなりたいという欲を成長欲といいます。この成長欲を満たすためには、先ほどの5つの感情を満たすためにも「楽」な人生では得られないというのが答えです。
人間の成長は、快楽ではなく、痛みによってもたらされる場合が大半です。例えば、あなたが精神性をより高めたいのであれば、時には耳が痛い意見も受け入れなければなりません。時には面倒と思えることもしなければなりません。高いハードルがあって、それを乗り越えようと鍛錬をすることがないと成長は難しいのではないでしょうか。
成長の糧=試練
と思っています。試練といっても困難が必要とまでは思いません。しかし一定のハードル、高い目標設定などは必要でしょう。もちろん、人生をよりよくしたい、成長したいという欲があればのこと。
成長し続けることが、より幸せに自分を導くことであり、人生により深みを持たせると思います。そして、より価値の高い何かを手にするにはそれなりの代価が必要ですよね。
画期的な発明(結果)も、抱えている問題(原因)があってこそですし、問題の解決も問題の複雑さによってはハードルが高いことが多いです。
人間の成長もやはりそれなりの代価が必要というのが自然の理です。これまでの人生が上手くいっていないのであれば、どれほど自分が良いと思っていても、今の考えを捨てなければならないこともあります。
自分にとって都合の悪い指摘を人や書籍から学べるとしたら、成長に大きく繋がることでしょう。読み心地の良い書籍をいくら読んだところで、本当の成長を手にするのは難しいと私は思っています。もちろん、ただ読んだだけでも意味はないですよね。アプトプットしてなんぼです。
自分を成長させマインドを変えていかなければ、今の人生は変わりません。そういった理由から、ただやりたいこと、好きなことだけをしていては成長がないということになるのです。
まとめ
- 好きなことや楽しいことだけでは人間力は身につかない
- 成長が必要
- 成長のエサ=試練
- 成長し続けることが人生により深みを持たせる
あなたには、厳しいことを指摘してくれるメンターや友人はいますか?
少なからず1人はそういう人がいた方が良いです。
私も手厳しい友人や師に、ありがたい指摘をよく頂きます。(^◇^;)
起業・副業コンサルタント・心理カウンセラー(臨床経験3,000例以上)
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