我思うゆえに我なり。
人は悩むゆえに人なり。といったところでしょうか。
あくまで私の勝手な想像ですが、この地球上で人間だけが唯一悩みを抱えることができる能力をもっているのだと思います。
とはいえ、悩みというものを持ち続けるということを好きだという人はいないですよね。
ここでは人間の悩みを抱える理由とその正体についてフォーカスしてみたいと思います。
悩みとはそもそも何なのか
悩みとは一言でいうと何だとあなたは思いますか?
悩みとはシンプルにいえば次のように表現できます。
【悩み=決められない状態】
そうです、人が何かについて決断できない状態に陥っているというのが悩んでいるということです。
良くも悪くも、バシッと方向性が決まっていれば悩んではいないということです。
人が悩んでしまう理由
なぜ人には悩みによって、すんなりと決められない時があるのでしょうか。
多くの場合は次の理由が考えられます。
- 正解に拘っている
- 答を決めても自信が持てない
- 決断により失うものの大きさを意識している
- 失敗したくない思いが強い
- 選択肢全てを捨てきれない
- 他人の意見に振り回されている
あなたも人生において何度も悩んだ経験があるとは思いますが、主に上記の理由の中に1つや2つ思い当たるものがあるのではないでしょうか。
人は何かを選択しようとして悩んでしまう場合、どちらも失いたくない思いから決められない割合がとても多いのです。
そして世間の常識、周りの人からどう見られるのかを重視するがあまり、本心とは違う選択をするべきか、自分の本心に従うべきかで迷う人もいます。
では悩みを解消するためにはどのような考え方を持てば良いのでしょうか。
そのコツとしては、以下の4つの前提を最低限マインドセットしてしっかりとインプットしておく必要があります。
悩みをいつまでも抱えている人の多くにはこれらのマインドセットを持っていない人がとても多いので是非しっかりとインプットしましょう^_^
1.トレードオフという原則を持つ
トレードオフという原則をしっかりと受け入れていることが悩みを解消するためには必要なことです。
何かを手にするには何かを失います。これは人生において大前提です。
例えば、あなたは両手に荷物を持っていたとします。新しく別の荷物を持とうと思いましたが、すでにあなたの両手は荷物で塞がっています。
他に荷物を持ってくれる人もいませんし、どうしようもない状況だったとします。
そうなると、すでに持っている荷物のどちらかを手放す必要があるわけです。
つまり、あなたは優先順位を考え、最優先すべきものから手に持つようにするでしょう。
人生にはこのトレードオフがついてまわります。欲しいものを買うなら、ショップにお金を支払います。
お金が欲しければ、労働時間を支払ったり、何らかの価値を提供しなければなりません。
何かを得るには何かを払う。これは原則なのです。これを嫌がっている人はいつまで経っても決められません。
あまりに決められず悩み続けることが、一番のストレスであり人生においては生産性のない時間を過ごすことになります。
私も昔は決められない人間でした。そもそもこのトレードオフを理解していなかったのですよね。
我がままというか、欲張りというか、損したくないという思いもありました。
今思うとこれも経験だなと思います。
2.リスクを取る
これもトレードオフに通じますが、リスクを取ることを恐れてしまっていると、何も行動できなくなってしまいます。
大きな成果を得るには大きなリスクを取る必要があります。
会社を経営するには倒産のリスクがあります。
カーレースに参加すれば怪我のリスクがあります。
不動産投資で巨額の収入を得るには、大きな損失をするリスクがあります。
小さなリスクの場合は小さな成果が。大きなリスクを取るには大きな成果を得られるチャンスがあります。
しかし大なり小なり、リスクを取らないとそれなりの成果は絶対に得られないのです。
物事には、それに見合ったリスクを取る必要があること。これを予めそういうものとして受け入れる必要があります。
人は、リスクを取れないために決断できない状態を深めてしまう場合があることを知っておきましょう。
3.目的を再確認する
悩みを深めてしまっている人の中には、そもそもの目的を見失ってしまっている人がいます。
- なぜそこにいるのか?
- 何のためにそれをしようとしているの?
- そもそもの目的は?
今一度、自問自答してみましょう。根源的なそもそも論でいえば、人間は何を目的に生きていると思いますか?
この本質的な質問にすんなりと答えられる人であれば、悩みも幾分減るはずです。
人が生きる目的、その答えは至極単純です。
それは「幸せになるため」です。
言われてみれば当たり前のことですよね。あなたも私も、生きる目的は、その方法はどうであれ幸せになるために生きています。
目先の問題によって、そもそもなぜその場所にいるのか、なぜその仕事をしているのかを忘れてしまいがちです。
そして幸せになる方向から、いつの間にか道が外れてしまっていることに気付いていない人もいます。
4.自分の意思を確認する
他人の意見に影響を受けすぎてしまい、自分の本音を封印してしまっている人がいます。
他人の意見を参考にすることはとても有意義なことですが、それは事と次第ですよね。
他人の意見を聞くも聞かないも、最後に選んだ答えを選択するのは自分自身です。
全てにおいて決断は自分の意思でするものです。
悩みの根源は理想像にある
悩む人の傾向や備えておくべきマインドセットについてお話ししましたが、悩みには根源があります。
多くの人の悩みは人間関係にありますが、その性質には「他者比較」があります。
しかし、そのさらに奥に潜み、悩みや人の苦しみの根源には本人が無意識に抱いている「高い理想像」が多く隠れています。
あなたはどのような考え、価値観、理想像を持っていますか?
- お金に対してどのような考えを持っていますか?
- 仕事に対してどのような信念を採用していますか?
- あなたは自分に対してどのようなイメージを持っていますか?
これらの質問に対して、ネガティブなイメージや苦しいイメージがある場合、高い理想像を持って生きていることになります。
例えば、お金、仕事、自分に対して次のような価値観や理想像はないでしょうか?
「お金を稼ぐことは難しい」
「仕事は体調を崩そうが自分を犠牲にしてでも頑張らなくてはならない」
「自分は愛されなければないない、しかし誰にも愛されていない」
これらはあくまで一例ですが、多くの人が自分が過去に設定してしまった何らかの理想像や価値観に縛られています。
これはある意味呪いのようなもので、自分の潜在意識(無意識)に設定してしまっていて、自分の行動や決断に蓋をして苦しめているのです。
人間は考え方、価値観を変えればそのほとんどは楽になります。あなたは生きづらさを抱えていませんか?
理想像や自分が本当にしたいこと。ここに気づくことができると、多くの人の悩みや苦しみは解決していくのです。
まとめ
悩みとは決められらい状態
必要なマインドセット
- トレードオフ
- リスクを取る
- 目的の確認
- 自分の意思確認
悩みに苦しむっていうのは、本当に辛いですよね(^^;;
私も昔は、自分のことを知らないがために、随分と人生を遠回りしたなと思います。
あなたの中に、いまいち人生が生きづらい、すっきりしない場合には間違った理想像が隠れているかもしれません。
私のメルマガでは、こういった潜在意識に設定してしまって才能を伸ばせずに苦しんでいる人に向けて、気づきとなる情報をお届けてしています。
起業・副業コンサルタント・心理カウンセラー(臨床経験3,000例以上)
プロフィールはこちら